サステナブルなディスプレイ OLED、より良い未来のための約束
人・社会・環境に配慮する、企業のESG(Environmental, Social, Governance)経営が今まで以上に重要視されている中、LG Displayは環境に対する関心が高まる消費者の思いに応え、社会により良い影響をあたえることができるよう様々なサステナビリティ活動を行っています。
OLED であれば可能です!
環境に対する関心と危機感が今までになく高まり、環境への配慮は消費者が製品購入を決める際の大きな判断材料となっています。環境破壊を最小化しようとする消費者の期待とニーズに応えるべく、LG Displayはサステナブルな製品の開発に継続して取り組んでおり、これまで以上に環境に配慮した製品を届けてまいります。
このような取り組みの一環として、LG Displayは主力製品を液晶ディスプレイからOLEDにいち早く移行しました。外部光源(バックライト)が必要でありさまざまな部材を組み合わせた液晶ディスプレイに比べ、OLEDは自発光パネルとバックカバーというシンプルな構造です。そのため廃棄時にリサイクルできず、埋め立てや焼却などで環境に悪影響を及ぼすプラスチックの量を大幅に削減することができます。65インチのOLED TVモジュール基準では、最大92.7%の部品をリサイクルすることができ、70%台の液晶ディスプレイと比べても高いリサイクル率を実現しています。
また、ライフサイクル全体における環境負荷を総合的に評価する LCA (Life Cycle Assessment)手法を用いて、OLEDディスプレイの原材料調達時の素材・部品使用量削減、製造中に発生する温室効果ガスと電力使用量の削減、製品使用中の消費電力の削減、廃棄物削減などの活動を、エコフレンドリーな製品技術の開発とともに推進しています。さらに、製造工程内で使用するモジュールトレイや出荷用の包装についてもバイオマス由来のサステナブルなトレイを開発し、再利用できる回収プロセスを確立し運用しています。
(1)サステナブル認証の取得
LG Displayは、OLEDのサステナビリティに関する国際認証取得の拡大についても力を入れています。2017年には世界的な検査・検証・認証機関である SGS から業界で初めてエコラベル*認証 を付与され、その後は認証取得モデルをOLED TV全体に拡大してきました。SGSはOLED TVパネルの全体的な環境面をチェックし、高いリサイクル率(Recycling) 、室内汚染物質(Indoor air pollutants)の低減 、有害物質(Hazardous substance)の低減など、3つの項目において環境性に優れていると評価しました。
また、大型・小型OLEDモデルを対象に、TUV** SUD認証機関からWEEE***規制満足、資源リサイクル、特定有害物質の未使用などの項目についてもサステナブル認証を取得しています。
*** WEEE (電気電子廃棄物):電気電子機器廃棄物のリユースやリサイクルを推進するための指令
(2)MSCI ESGレーティングにおいてAAランクを取得
私たちの環境に対する取り組みが評価され、LG Displayは世界的な投資情報機関であるMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)のESG評価で2年連続業界トップクラスの”AA"ランクを取得しました。同業界では上位 13% の限られた企業だけがAAA-AAの評価を受けており、AAランクからは「ESG リーダー」として認められています。つまり、LG Displayは持続可能な環境と社会のために責任ある経営の先頭に立っているということです。本年の評価ではLG Displayのコア技術であるOLEDを通してサステナビリティ技術分野で高い評価を得ることができました。MSCIのESGレーティングは1999年に開始され、世界の上場企業のESG経営状況をAAAからCCCまでの7段階で評価しています。
LG DisplayはMSCIのESGレーティング以外に、今年初めて評価を受けたEcoVadisでもゴールドランクを獲得し、グローバル企業の上位5%以内に入る優れたESG経営を実践していることが認められました。EcoVadisは2007年に設立され、160か国、75,000社を対象に毎年評価を実施するプラットフォームであり、世界600社のグローバル評価機関の中でも信頼度が高い機関です。
LG Displayのサステナビリティ活動はこのような成果として現れ、OLEDもまた、サステナブルなディスプレイとして世界的にその価値が認められました。LG Displayはこれからも持続可能な成長のために社会的価値の創出と技術革新によるESG経営を続けてまいります。より良い未来を約束するOLEDの発展にぜひご期待ください。